【海外駐在】 製造業で駐在を狙うのはアリか?

現地採用・キャリア
チレゴンの街中を歩いている牛

はじめに

筆者は製造業で2社、人材エージェント(現地採用)1社を経験している。

さて、”製造業で海外駐在を狙うのはアリか?”というタイトル、キャッチーかなと思い付けたがよく意味がわからない。

ただ、このタイトルでクリックしてくれた人が少しでも興味を持ってくれそうな内容を書いてみる。

この記事では、製造業の海外勤務の良い点、悪い点(?)を他業界と比べ考察する。

■良い面

  • 海外駐在に行ける可能性が高く門戸も広い。
  • ライバルが少ない

■悪い面

  • 給与の低さ
  • 勤務地が田舎

海外駐在に行ける可能性が高く、門戸も広い。

まず、海外駐在の可能性がある業界をいくつか挙げる。

メジャーどころは、商社、製造業、物流、建設、金融、外務省、多くはないが、IT、コンサルなどもある。

この中で、圧倒的に海外駐在員の数が多いのは製造業だ。

(会社の母数がそもそも多いのはある。)

特に、途上国の場合は、現地に工場を持っている日本企業が多く、さまざまな部署から駐座員を送っている。

さらに、日本企業が多いということは日系企業相手の商売が多いということでもあり、製造業の営業拠点も多い。

また、製造業の場合は超大手だけでなく、町工場を少し大きくしたようなサイズの会社でも駐在員を置いているところが結構ある。

そのため、大手でないある程度の規模感の会社であっても海外駐在のチャンスはあるということだ。

会社内での駐在の可能性という観点でも、製造業は魅力的だ。

製造業は全社員に占める駐在員の割合が比較的高い。

海外勤務といえば商社をイメージするだろう。

確かに、全従業員に占める比率で言えば商社はトップクラスだ。

エリート商社マンのイメージ

だが、製造業もなかなか割合は高い。

就職四季報で見ればわかるが、製造業は他業界に比べ海外勤務者の割合は比較的高い。

さらに、製造業の場合は、そもそも海外勤務の対象とならない区分の社員がかなり多い。

そのため、総合職だけで見ればかなりの割合になるだろう。

では、なぜ製造業では海外勤務者の割合が多いのか。

それは、”工場を持っているから”という一点に収斂する。

製造業なのだから当たり前だろうと思うかもしれない。

工場の運営には、製造、生産技術、保全、生産管理、購買、経理など、さまざまな部門が必要になる。

それらの管理であったり、実際に日本人でないと回せないような仕事も多くある。

そのため、どうしても日本人を置く必要が出てくるのだ。

他の業界であれば、主に営業部門での海外出向がメインになるであろう。

そう言った点では、製造業に関してはさまざまな人に対し門戸が開かれていると言えるだろう。

次に、製造業の良い点として、

ライバルが少ない。

ということが挙げられる。

他の業界(特にホワイトカラー)に比べ、製造業にはキラキラキャリアの人間は少ない。

さらに、性格的にも海外でバリバリに働きたいと言った人間も少ない。

そもそも、英語が全くわからない人が大半を占めるのが製造業だ。

製造業では高卒叩き上げの人や、大卒では比較的おとなしめの人が入社してくる。

仕事ができても、東京の営業会社、商社、金融にくるタイプとはそもそも性格が違う。

そうすると、”英語ができる”、”海外思考がある”というだけで海外駐在の候補として上がるようになる。

次に悪い面

給与が低い

筆者は製造業が好きだが、正直に言うと給与では商社、金融、IT、にはかなわない。

海外駐在時の大きな意味での給与には、 日本本社の給与+海外手当+住宅の提供があるがどれをとっても他業界より見劣りする。

例えば商社マンと中堅メーカー社員の住居の住んでいるコンドミニアムを比べると立地から広さ、内装まで差がある。

とはいっても、普通のサラリーマンにとって海外が好待遇であることは間違いない。

勤務地が田舎

これは工場の宿命である。

国別に見れば、工場があるのは東南アジアや中国、メキシコ、東欧諸国などだ。

筆者にとっては全くマイナスでない(独身時は)が、先進国の大都市勤務をイメージする人にとっては悪夢だろう。

タイのバンコクに住めればなんとか受け入れられるという人でも、インドの田舎であればどうだろうか、、、、、

また、同じ国の中でも工場は田舎にある。

インドネシアを例にするが、工場が密集している地域のチカラン・カラワンなどの工場地帯は、首都のジャカルタから車で1時間半〜2時間(ひどい時は3~4時間)の場所にある。

稀に1時間以内に着く場所もあるが、あくまで稀なケースだ。

その点、商社、金融、ITなどのオフィスはジャカルタのハイソな高層ビル街にある。

また、勤務地に合わせて住む場所も引っ張られることになる。

ジャカルタ勤務の商社マンは、ハイソな高層ビル群で仕事をし、高級コンドミニアムに帰宅する。

製造業の駐在員は、田舎の工場で馬に囲まれながら仕事をし、野原の真ん中に立つコンドミニアムに帰宅するわけだ。(言い過ぎました。誇張しています)

冗談はさておき、買い物、娯楽という点で物足りない思いをする人も出てくるだろう。

さて、ここまで製造業と他の業界を比べてきた。

ここからは海外駐在そのものに対する悪い点を一つ挙げてみたい。

それは、駐在できる年齢の高さだ。

海外駐在に行ける年齢が早くて30代前半と少し遅い点がある。

日本全体の高齢化が根本に問題としてあるが、海外駐在のポジションに求められる特性上仕方のないことである。

それは、管理職であったり、難易度の高い仕事を期待されるためだ。

さらに、車内では上が詰まっているため、なかなか若手にチャンスは巡ってこない

これを悪いと捉えるか、良いと捉えるかは人それぞれだが、事実として知っておいた方が良い。

最後に

ただ、海外駐在の悪い点を述べただけでは気持ちが悪い。

なので、そうしても海外で若いうちから働きたいという方のために、解決策を2点並べてみる。

・大手商社で働く。

・現地採用で働く。

これらであれば、若いうちから海外で働ける可能性は高い。

長くなってしまったので、続きは別記事で、、、、、、

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